仙丈ヶ岳 2013.7.27

せんじょうがたけ・3033m(長野県伊那市・山梨県南アルプス市)



仙丈ヶ岳は、長野県伊那市と山梨県南アルプス市にまたがる標高3033mの山である。南アルプス(赤石山脈)の北部に位置する。女性的ななだらかな山容から「南アルプスの女王」とも称されることがある。

万年山
小仙丈岳を過ぎたあたりの登山道からみる仙丈ヶ岳

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歩行距離 9.3km
所要時間 8時間15分
累積標高差 (+) 1207m  (-) 1162m
コース 北沢長兵衛荘04:55 → 5合目06:45 → 仙丈ヶ岳09:30 → 仙丈小屋10:05
 → 馬の背ヒュッテ10:55 → 北沢峠13:15

今年の5月に会社の先輩と屋久島に登ったあと、次はどこに行こうかといことになり、先輩が数回登った南アルプスの北岳・間ノ岳(2泊3日)と仙丈ヶ岳(前夜泊・日帰り)登ることにした。





前日移動日(7月26日)
前日北岳から下山したあとバスで広河原から北沢峠に移動する。予約しておいた長衛小屋に宿泊に泊まる。長衛小屋は新築で、中に入ると木の香りがする。サックを自分のスペースに置き、早速小屋の前においてあるテーブルで酒盛りする。小屋でビール1缶500円、焼酎を買う。静岡から来た中高年の男性と、山口県の宇部市から来た夫婦と情報交換。つまみのおすそわけを貰う。宇部の夫婦は昨日甲斐駒ケ岳に登ったそうだ。夕食は。狭い食堂では20名ずつの3交代でとる。食事後、小屋に談話室が無いので淋しい。明日の早朝出発に備え早く寝ることにする。疲れがたまっているので直ぐに眠りに落ちた。頼んでおいた朝食の弁当は、夜中にそれぞれの寝床に配られる。



登山日当日(7月27日)
04:55長衛小屋を出発する。小さな木の橋を渡り、仙丈ヶ岳二号目コースに入る。早速、針葉樹の森の急登になる。三合目を通過。今回は15分登って5分間休む問ペース配分で登ることにする。 急登を登り続け5合目の大滝頭に着く。右に行けば馬の背に向かう。左側に行く。大きな石が転がる登山道を行く。樹林帯を抜け視界が開け後方に甲斐駒ケ岳が姿を現す。険しいその姿はそそり立つ魔宮のようだ。出発した北沢峠のカラフルな沢山のテントも眼下に見える。前方には小仙丈ヶ岳が見える。まだ先は長く元気をだして登っていかなければたどり着きそうにない。さすが3000m峰は違う。低いハイマツの登山道になる。右手に馬の背ヒュッテが見える。ゴゼンタチバナが咲いているのを見つける。左手に北岳(3193m)と中白根峰(3080m)が見えてくる。中白根峰とその先の間ノ岳の間には、長さ2.5kmの日本一長い3000mの稜線がある。一昨日歩いた。 健脚の先輩との間に少しずつ差が出てくる。今日は写真を取りながら自分のペースで行くことにする。登山道は人で溢れ、下山する沢山の人の行列が続き、道を譲り合わなければならなくなる。

沢山のウラジロナナカマドがチングルマ咲いているのを見つける。急登をのぼると小仙丈岳(2855m)に達する。前方には、仙丈ヶ岳が見えてくる。美しい!ハイ松が両側に生える砂礫の登山道は、しばらく平坦になる。先行する先輩の姿が見えなくなる。急坂な岩場を下りまた上りになる。だんだん息苦しくなり、休む頻度が多くなる。2人の子供を連れた夫婦の登山者とすれ違う。女の子は8歳ぐらいで、男の子は旦那さんが背負っている。子供も頑張っているので気を取り直して山頂を目指す。右に仙丈ヶ岳山頂が見えてくる沢山の人が見える。もう先輩は山頂に着いていることだろう。タカネツメクサが咲いている。少し怖い痩尾根を慎重に渡る。眼下には仙丈カールと仙丈小屋が見えてくる。ついに仙丈ヶ岳山頂(3033m)に達する。先輩は記念撮影するため寒い中、山頂で待っていた。すみません!!記念撮影の後、先輩は先に下山開始。少しガスがかかってくる。下山開始。道を間違えそうになるが、気づき仙丈小屋の方に急坂を下る。仙丈カールの一部には残雪がある。登山道の傍には、キバナシャクナゲ、イワカガミ、チングルマ、ウラジロナナカマドが沢山咲いている。

真新しい仙丈小屋(収容定員55名)に着く。先輩はベンチで長衛小屋の朝食弁当を食べていた。自分も食べる。やまで食べるおにぎりはおいしい。昼食後、薮沢方向に下山を再開。小屋をすぐ下ったところに、水量の多い水場があったので飲み水を補給する。冷たくて美味しい。またウラジロナナカマドの群落を見つける。ミヤマキンポウゲ?ミヤマシオガマも咲いている。両側に網が張ってある登山道を下る。馬の背ヒュッテで小休止。100円支払いトイレを借りる。大きい雪渓を通過。滑らないように注意して歩く。

薮沢小屋を通過。今は無人の避難小屋のようだ。再び雪渓を通過する。雪解け水の渓流や崖のアップダウンの山道を進む。途中、反対側から登ってくる沢山の登山者とすれ違う。装備なしで小さい男の子を連れた登山者もいた。こん危ない道を大丈夫だろうかと心配になる。五合目の大滝頭(おおたきのかしら)まで戻ってくる。追い越したり追い越されたりして、ずっと一緒だった福岡県の中高年男女2人組も休んでいて、話をする。

北沢峠に到着。沢山と登山者がバスを待っている。バスで芦安温泉に向かう。芦安温泉では白雲荘に泊まる。1泊2食付きで8950円。女将さんが親切で。食事も料理の種類が多く美味しかった。翌日、甲府駅、羽田空港経由で萩に帰る。初めての南アルプス、長い山旅であった。今回計画しガイドして貰った先輩に感謝する。



丹沢山
丹沢山
丹沢山(上)原生林の中の急登を登る。
(左上)仙丈ヶ岳二号目コースに入る。
丹沢山
ゴゼンタチバナ
丹沢山
昨日登った北岳(3192.4m)が見える.
丹沢山
樹林帯を抜けたくさんの登山者とすれ違う。
丹沢山
チングルマ
丹沢山
登ってきた急登を振り返る。
丹沢山
小仙丈ケ岳に達する。
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振り返れば甲斐駒ヶ岳(2965.6m)が見える
丹沢山
丹沢山
丹沢山
丹沢山
小仙丈ヶ岳から甲斐駒ヶ岳を見る。
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小仙丈ヶ岳付近から仙丈ヶ岳を見る。
丹沢山
丹沢山
小仙丈ヶ岳を振り返る。
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左から甲斐駒ヶ岳、小仙丈ヶ岳、アサヨ峰
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やせ尾根を行く・後ろを振り返る。
丹沢山
丹沢山
仙丈ヶ岳山頂付近から仙丈カールを見る。仙丈小屋が見える。
丹沢山
仙丈ヶ岳山頂は目前・息が切れる。
丹沢山
仙丈ヶ岳山頂(3033m)に到着。
丹沢山
先に着いている先輩が寒い中待っていた。
丹沢山
仙丈カールの方向に下っていく。
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登ってきた反対側の稜線を見る。
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イワカガミとキバナシャクナゲ
丹沢山
仙丈小屋の前で小休止
丹沢山
長衛小屋の朝飯の弁当を食べる。
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ミヤマキンポウゲ
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仙丈カールの方向を振り返る。
丹沢山
五合目の大滝の頭(分岐)の方向に進む。
丹沢山
雪渓を2度横切る。
丹沢山
藪沢小屋を通過
丹沢山
丹沢山
北沢峠まで降りてくる。
丹沢山
北沢峠でバスに乗り、芦安温泉に向かう。
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芦安温泉のバス停
丹沢山
当日は芦安温泉の「白雲荘」に泊まる。



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